11/22(日)文学フリマ東京 出店のお知らせ

序章 光輝の手は復讐のために

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序章 光輝の手は復讐のために

第9話

 気がつけばアサレラは、午後の日差しあふれる賑やかな表通りに戻って来ていた。  アサレラの目の前で、多くの人間が行き来している。その光景を見続けるアサレラの胸が、にわかに痛む。 ――ミーシャの言う通りだ。確かに、おれは変われない……...
序章 光輝の手は復讐のために

第8話

 表通りと異なり、路地は細く狭い。人が二人並ぶのがせいぜいといったところだろう。分岐点はなく、身を隠せそうな場所もない。  気配を殺しながらも、アサレラは足早に進んでいく。  ほどなくして突き当たった壁面に、女性は逃げ道を塞がれ、追い込...
序章 光輝の手は復讐のために

第7話

 カタニアの町は人々の賑わう声であふれていた。  幾分やわらいだ午後の日差しが石畳に降り注ぐ。中央に一本線が引かれ、その左右に細長い石が敷き詰められた石畳は、コーデリア王国では見られなかったものだ。  コーデリアと異なるのは、もちろ...
序章 光輝の手は復讐のために

第6話

 広大な川に架かるには心もとない木をどうにか渡り終えたとき、フィロは裾を翻しさっさとカタニアの町へ行こうとしていた。 「待て。あそこに寄るぞ」  フィロが足を止め振り返ったところで、アサレラは川のほとりにある小屋を指した。 ...
序章 光輝の手は復讐のために

第5話

 夜が明け、辺りが明るくなると、二人はすぐさまカタニアへ向けて出発した。  並び歩くアサレラとフィロのあいだには幾分かの距離がある。  もともとアサレラは饒舌ではないし、フィロはアサレラに輪を掛けて無口、おまけに無表情で無愛想なもの...
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