序章 光輝の手は復讐のために

黎明へ至る青

第2話 聖者

アサレラはコーデリアの地を歩いていた。 アサレラの購入した黒いマントにはフードがついているので、ひと気のある場所ではそれをかぶることにした。重装で身を守りながら戦うのは、やはりアサレラには合いそうもない。 王都オールバニーを北上する...
黎明へ至る青

第1話 銀の髪の剣士

重い頭が左右にふらつくのを、アサレラは感じていた。 「どうだい、兄さん。そのヘルム、古代のウルティア兵が使っていたというものだよ」 アサレラの頭部をすっぽりと覆う兜は確かに頑強だが、その分だけ鈍重である。 視線をあげた矢先に目...
黎明へ至る青

プロローグ

先ほどまで地上を赤く照らしていた太陽はすでに西へ傾き、空には夜の闇が満ち始めていた。 星のひとつも見えない暗い空の下を、銀髪を振り乱して青年が駆けて行く。 呼吸は乱れ、瞳が焦燥に歪む。激しい長距離走行に音をあげたブーツの底が半分以上...
タイトルとURLをコピーしました