星月光

黎明へ至る青

第33話 真実の欠片

耳元で風がごう、と唸る。 双子。兄への復讐。ジョンズワートの言葉が頭の中で旋回する。 「おまえはなにも知らないのですね。いえ、なにも知らされていない、と言うべきか」 発するべき言葉を失い、ただ呆然と立ち尽くすアサレラへ、ジョンズワートが哀れ...
短編

午前零時のプレリュード

外へ出た途端、いやに冷たい風が吹き付けた。目も回る忙しさで汗ばんだ身体が急速に冷えていく。わたしは身を守るように肩をすぼめた。 「うう寒っ……!」 あっという間に冷え切った指先がうまく動かせず、鍵を取り落としそうになる。 空を仰ぐ。墨を流し...
読書

大平しおり「リリーベリー イチゴショートのない洋菓子店」感想

星月光です。 大平しおり氏の「リリーベリー イチゴショートのない洋菓子店」を読みました。 あらすじ 「みなさんには、ケーキのように愛おしい宝物はありますか?」 ―大切な想いが込められたものには、必ず他人を魅了する力があるといいます。女子大生...
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ゲーム

【グノーシア】恋愛イベントの感想

どうも星月光です。 グノーシアの恋愛イベントを一通り見たため、感想を書きました。 最初に 「汎主人公で起こるイベントは恋愛ではない」という見解を持っているため、SQやコメットのイベントはこの記事では触れません。 作中には汎に恋をしたりぎらつ...
ゲーム

ミートピア100%クリア!

どうも星月光です。 地道に進めていたミートピアの勲章がとうとう100%になりました! 長かった……………… 苦労したポイント 全職業レベル50 最後に取得した勲章はこれでした。 パーティにレベルの低いキャラを1~2人入れておくと、敵を倒した...
短編

星を撃ち落とした少女【AIのべりすと】

どうも星月です。 ちまたで噂の小説自動生成AI「AIのべりすと」を使って短編小説を書きました。 プロローグ 星座アプリと空を何度も見比べながら、星谷天音は昼休みにセッティングしておいた望遠鏡を覗き込んだ。 あらかじめ照準を調整しておいた望遠...
黎明へ至る青

第32話 復讐

胸が苦しい。 吹き付ける熱風の中、どうにか瞼を押し上げる。 赤く燃える空へ砂塵が舞う。濃厚な硝煙が上がる先で、星がかすかに瞬いている。 固い地面に横たえられた身体を動かすこともままならず、視線だけを動かす。胸の辺りで、黒い炎のようなものが立...