【ネタバレあり】ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーの感想

どうも! 星月です。

「黎明へ至る青」42話も書き終わっていないのに、「勇者と王子のダブルステッチ」の番外編も書きかけなのに、「魔道士は~」22章に至っては未着手なのに、マリオの映画を観に行ってしまいました。

いや~おもしろかった!

というわけで感想を語っていきます。

以下、映画のネタバレがあります。
ちなみに吹き替え版です。

あらすじ

ニューヨークで配管工を営む双子の兄弟マリオとルイージ。
謎の土管で迷いこんだのは、魔法に満ちた新世界。
はなればなれになってしまった兄弟が、絆の力で世界の危機に立ち向かう。

公式サイトより引用

 

全体の感想

アトラクションのように楽しめる映画でした!

上記のとおりストーリーはいたってシンプルです。ただストーリーに重きを置いていないというのも違って、正しく王道ゆえに誰にでも勧められるという感じでした。

 

マリオを知らない人でも楽しめるのか?

実は私も本編系列のマリオはそんなにプレイしていない(VC版初代、GBA版ワールド、64・64DS、サンシャイン)のですが、それでも十分すぎるほど楽しめました。

マリオシリーズそのものをプレイしたことがなくても、スマブラやらなにやらでマリオを見たことがあれば楽しめると思います。

そもそもマリオをまったく知らない人というのが想像できないんだよな~。

ゲームに疎い私の母も、マリオとルイージが兄弟でクッパが敵ということぐらいは知ってますし。親が厳しくてゲームを買ってもらえない友人がいましたが、他の友人の家でマリパやマリカーをやったからマリオは知ってると言ってましたし。

 

散りばめられる小ネタ

好きな小ネタはいろいろありますが、一番好きなのは門番キノピオの「PRINCESS IS IN ANOTHER CASTLE」です。日本語吹き替え版でもちゃんと英語の字幕が出る親切ぶり。

私の好きなサンシャインのネタはあまりなかったような気もしますが、城下町のカラフルなキノピオたちはサンシャインっぽいといえばぽい……かもしれない。

 

各キャラクターについて

マリオ&ルイージ

キノコが嫌いなマリオ、新鮮~!!

ルイージのために大嫌いなキノコを何度も食べるマリオ、愛ですね。

ルイージの「巻き込まれたなんて思ってないよ」「センスのある人なら惚れる」発言もいい。素晴らしい兄弟愛。

マリオくんを読んでいたためルイージがマリオを呼び捨てにするのが大好きなのですが、作中でルイージが何度かマリオ呼びしていたので最高でした。今の沢田ルイージは原作と同じく兄さん呼びですが、毎月読んでいたころの印象が強い。

あとやっぱりラストバトルですね!

ルイージがクッパの攻撃をしのいでいるあいだにマリオがスターを取るのではなく、マリオがルイージの手を取って二人でスターを取る……。

これはザ・スーパーマリオ・ムービーじゃなくてザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーだ! と感動しました。

 

ピーチ

おてんばっぷりと勇ましさに、なんとなくデイジー感を感じないでもない。

マリオからもキノピオたちからもずっと「プリンセス」と呼ばれていたので実はピーチじゃないのか……? なんて思っていたのですが、クッパがふつうに「ピーチ姫」と呼んでいました。

まああのビジュアルと設定でピーチじゃなかったら逆に驚くんですが、謎の深読みをしてしまいました。

ゲームに比べヒロイン感は薄いですが、映画のマリオはプレイヤーの分身ではなく意志を持った一個人なので、初対面の姫よりも実弟を助けにいくほうがストーリー的に自然ですね。あとルイージのキャラ的に囚われのヒロインしててもあまり違和感がないというのも大きい。ヒゲのおっさんなのに……なぜ……(※マリオブラザーズは26歳前後です)

かといってピーチにヒロイン感がないわけではなく、マリオとのラブをそこはかとなくほのめかしたりしていました。あくまでほのめかしですが。

 

クッパ軍団

コミカルさと邪悪さのバランスがよく、いい悪役していました。ピーチに結婚を断られたらすぐ割り切って倒そうとしたり生贄を捧げようとしたあたり、原作ゲームより邪悪成分が多いと思います。

あと、なぜかピアノを演奏していました。時オカのガノンドロフみたいですね。

しかし、素晴らしい旋律からピーチピーチピチピチピーチと気持ちの悪い愛にあふれた歌詞が繰り出されるため、破壊力がえげつないです。

ピーチへのプロポーズでテンションが下がり、キノコ王国征服でテンションが上がるクッパ軍団は蛮族度が高い。

結婚式場でボムキングとキングテレサが最前列にいましたが、後ろの人たちはなにも見えなさそうですね。

 

ルマリー

厭世的というか虚無主義というか、正直世界観からは浮いていたような気がします。他に星の子もいないし。

でも最後のサックスがよかったからいいと思います! 「こいつ最後の最後になにをする気だ!?」と警戒したのは内緒。

星になる種族だから独特の死生観を持っているのかもしれないし、長年囚われてネガティブになっているだけかもしれない。

死=ゲームオーバー救済=コンティニューという考察もありました。確かにゲームならゲームオーバーからのコンティニューでスタート地点にリポップできますからね。死んで元の場所に戻れないからなにもかもが嫌になっていた……のか?

 

まとめ

あの終わり方的に続編があるはずなので、期待してます!

正直、見つけていない小ネタを探しにもう一度観に行きたい。今度は字幕で。