どうも! 星月です。
第3回・積ん読解消の会は森絵都氏の「カラフル」です。

読了してから実に半年近く経っておりますが、ようやく書けました。
あらすじ
「おめでとうございます! 抽選にあたりました! 」 生前の罪により輪廻のサイクルからはずされたぼくの魂が天使業界の抽選にあたり、 再挑戦のチャンスを得た。 自殺を図った中学三年生の少年、小林真の体にホームステイし、 自分の罪を思い出さなければならないのだ。 ガイド役の天使のプラプラによると、父親は利己的で母親は不倫しており、兄の満は無神経な意地悪男らしい。 学校に行ってみると友達がいなかったらしい真に話しかけてくるのは変なチビ女だけ。 絵を描くのが好きだった真は美術室に通いつめていた。 ぼくが真として過ごすうちに、しだいに家族やクラスメイトとの距離が変っていく。 モノクロームだった周囲のイメージが、様々な色で満ちてくるーー。 高校生が選んだ読みたい文庫ナンバー1。累計100万部突破の大人も泣ける不朽の名作青春小説。
amazonより引用
感想
「薄いからすぐ読み終わりそう」という理由で選んだのですが、文章の読みやすさも相まって1日でさくっと読み終わりました。
タイトルに反して装丁が黄色一色なところがおもしろい。なんとなく朝焼けっぽくも見えます。
ちょっとうーんと思ったのは、利己的な父、無神経で意地悪な兄は誤解だとのちにわかりますが、母の不倫とひろかの援助交際は誤解じゃないんですよね。
まあ、「人間は誰しも、きれいな色も汚い色も持っている」というテーマには合っているのかもしれません。
オチは途中からなんとなく読めていましたが、いい話でした!
印象的なシーン
兄の満が本音をぶつけるシーン。
「物心ついたときからそばにいた、ぐずで、ぶさいくで、頭悪くて、いくじなしで、病的な内弁慶で、友達もできない、だから年中おれのあとばっかついてまわってた、世話のやける、目の離せない、十四年間、まったく目が離せなかった弟が、ある朝、なんてことのないふつうの朝に突然、ベッドの上で死にかけてた。しかも自殺だ。自分で死んだんだ。どんな気分になるか考えてみろ!」
P176-177
満は不器用ながら弟を愛していたんだなあ、とわかり、なんだかじーんときました。
まとめ
ページ数が少なめで読みやすい文体なので、1日でさくっと読み終わると思います。
母親の不倫とか初恋の人の援助交際とかの性的な要素はちょっとアレですが、「人は知らないあいだに誰かを傷つけたり救ったりしている」「人生は長いホームステイのようなものだと思って気楽に生きよう」というメッセージは、人間関係での悩みを抱えやすいテーマ性小学校高学年~中学生辺りにおすすめだと思います。もちろん疲れた大人にも。
