第三章 暁は光と影を分かつ

黎明へ至る青

第30話 預言者の末裔

窓から差し込む午後の日射しを受け、神官の持つ青色の布が光沢を放つ。 「わたしはミカヤ。神官です」 腕を伸ばせば触れられるほどの距離に差し掛かったそのとき、かつん、とひときわ高く踵を鳴らし、神官ミカヤは足を止めた。 ロモロやイス...
黎明へ至る青

第29話 聖王家

「アサレラ殿! 右!」 ロモロの声が飛ぶ。 とっさに構えた剣は鋭い突きを受け止めた。指先がじんと痺れる。ロモロの細剣が繰り出す突きは熾烈で速い。攻勢に転じるきっかけを見出そうと、アサレラは剣戟を踏みこたえた。 ――今だ! ...
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