黎明へ至る青


五百年前に討伐されたはずの邪悪なる魔王が再臨し、世界は絶望に陥っている。
肉親へ激しい憤怒と深い殺意を抱く青年剣士アサレラは、自身が聖剣レーゲングスを継ぐべき聖者なのだと告げられる。
魔王を討ち滅ぼした聖王の子孫たるマドンネンブラウ王家は、聖剣レーゲングスを鞘から引き抜くことができなかったのだ。
魔物に故郷を滅ぼされた今、アサレラに残された肉親は二歳の頃に失踪した母のみ。
母アデリスは生死不明だが、生きているならば必ず殺さなければならない。
憎悪を胸に旅立つアサレラは、滅びた村の中で青年フィロと出会う。
その出会いが世界の運命を変えることを、このとき二人は知らなかった。



序章 光輝の手は復讐のために


第一章 聖剣を継ぐ者